EXHIBITION &
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特別展

京都市立芸術大学芸術資料館所蔵 「京都の日本画」―京都画壇の俊英たち―

2026年1月24日(土)~3月8日(日)

土田麦僊《髪》1911年 京都市立芸術大学芸術資料館 蔵

千年の都・京都は古くから伝統文化の継承を担い、また文化を発信し続ける都市です。明治初期、幕末からの戦災や遷都により画壇衰退の危機となる中、明治13年(1880)、京都の画家たちの建議を受け、日本最初の公立美術学校として京都府画学校が設立されました。西洋式の教育を取り入れるとともに、名だたる大家たちも教壇に立ち協力し、京都画壇はいちはやく近代への道を開いたのです。そして明治42年(1909)には、画家を目指す者のさらなる技術向上を目的とした京都市立絵画専門学校が創られ、今日の京都市立芸術大学へと繋がってゆきます。
絵画専門学校の第一期生からは土田麦僊、村上華岳ら俊英が巣立ち、後に彼らが中心となって近代美術史上で重要な位置を占めた「国画創作協会」を結成します。さらに徳岡神泉、山口華楊、池田遙邨など後の文化勲章受章者が続き、戦後も奥村厚一、秋野不矩、石本正ら重要な作家がこの学校から巣立ち、あるいは教鞭を執って後輩たちを育成してきました。

本展では、京都市立芸術大学芸術資料館が所蔵するこれらの作家の卒業制作なども含む貴重なコレクションにより、明治から現代に至る京都の日本画を紹介いたします。また、当館所蔵の秋野不矩作品から、大学教員時代に手掛けた絵本の仕事の一つ《やまねことにわとり》原画や、晩年の代表作《ガンガー》などを展示いたします。

京都の日本画の伝統を受け継ぎながら、新たな表現を切り拓いてきた作家たちのそれぞれの魅力をご堪能ください。

■ 展覧会情報

会期2026年1月24日(土)~3月8日(日)
開館
時間
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日

月曜日 ※2月23日(月・祝)開館、2月24日(火)休館

観覧料

一般1000円(800円)、大学生・高校生・専門学校生500円(400円)、70歳以上500円、小中学生無料
※()内は有料20名以上の団体料金
※障害者手帳等所持者及び介護者1名は無料

主催浜松市秋野不矩美術館(公益財団法人浜松市文化振興財団)
共催

静岡新聞社・静岡放送

協力

京都市立芸術大学芸術資料館